お仏壇は、ご先祖様の霊魂を
位牌などで供養したり、
それぞれの宗派のご本尊を
お祀りするものです。
置き場所は、一般的には東や南向きが良いと
言われていますが、できるだけ家族が集まり、
笑い声が聞こえるような場所がいいです。
避けるべき場所は、トイレの横や、
階段の下といったところなどです。
古代中国から伝わる風水では、ご先祖様の遺骨
を風水的に良いと言われる土地に埋葬すれば、
子孫が繁栄すると伝えられてきました。
しかし、現在においては、風水的に良いと
言われる土地にご先祖様を埋葬することは、
そう簡単なことではありません。
風水的に良いと言われている土地は、
パワースポットとも言われ、すでに
他の人が使用している可能性が高いです。
そして、ご先祖様の供養で最も大切なことは、
風水的に良いと言われる土地にご先祖様を
埋葬することではなく、今、自分自身が
できるご先祖様に対しての「心の持ち方」
が一番大事です。
幼いころから、家に当たり前のように仏壇や
神棚があり、ご先祖様や神さまに手を合わせ
て、感謝の気持ちを表している人は、
窮地に追い込まれた時に、日ごろの行いが
陰徳の貯蓄となり、ご先祖様や神さまが
守ってくださいます。
ご先祖様の供養は、積陰徳(せきいんとく)
となり、いざという時に身代わりになって
頂けるわけです。
このことは、目に見えないものを信じるとか
信じないとか言ったものではなく、
大事なことは、ご先祖様を大切にするという
ことです。
つまり、ご先祖様を大切にするということは、
自分を大切にするということでもあります。
ご自身の身体は、すべて父と母から授かった
ものです。
そして、父と母の身体は、祖父母から授かって
います。
つまり、家族の身体は、ご先祖様から授かった
ものといえます。
したがって、自分を大切にしたいと思う気持ち
は、結局は、ご先祖様に対する感謝の気持ちを
表すということになります。
このように、
真心を込めて、ご先祖様を供養して
いれば、窮地に陥ったときに助けて
貰えますし、素晴らしい人との出会い
や成長の機会を与えても頂けます。