日常生活において、
天気によって気分が変わるということ
を経験した人は、多いと思います。
晴れた日は、特に用事がなくても出かけたい
気分になるし、雨の日は、憂鬱な気分となり、
どこにも出掛けたくなくなります。
これは、太陽の光の影響といわれています。
気分の「気」は、『氣』と同じで、
『氣』のパワーは、
太陽の光の影響を受けます。
太陽の光は、生物の生活にリズムを与え、
生物はそれぞれの体内に時計を持っています。
人は、太陽が昇っているうちに働き、
太陽が沈んだら休むのが本来の姿なので、
昼夜が逆転すると体内時計が狂って、
体調を崩すこともあります。
そして、目を覚ました時に朝日を浴び、
行動をおこすことが健康に良いことは、
すでに実証されています。
光は、生物にいろいろな影響を与えています。
なかには、人に有益なものや危険なものが
あります。
現代の人類は、太陽の光が出ていない時間帯
でも人工の光を使うため、
他の生物よりも光の影響を受けます。
人工の光は、太陽の光に比べてスペクトルの
特定成分が欠けていたり、アンバランスで
あったりすることで、
身体の機能が生理的、感情的、知的に
衰えてしまうと言われています。
一般的な蛍光灯は、太陽の光に比べて青紫色、
赤色の波長が不足しています。
1973年にジョン・オット博士が、小学生の教室
である実験を行いました。
その実験とは、人工の蛍光灯による照明のある
教室と太陽光に近い照明のある教室を2つ
作り、子供たちの行動を調査しました。
その結果、太陽光に近い教室の子供たちは、
成績や態度が改善し、虫歯の数も人工の蛍光灯
による照明のある教室の子供たちとくらべて
3分の1少なくなりました。
また、ネズミを使った実験では、太陽の光で
育てたネズミは、人工の光で育てたネズミと
比べると約2倍の寿命となりました。
『光』の波動は、『氣』の流れを刺激
しますので、オフィスや自宅のように
長時間過ごす環境での照明は、
特に注意が必要です。