陰陽説とは、森羅万象すべてのもの
は、陰と陽で表すことが出来るという
理論です。

 

陰と陽は、『氣』の２面性を表しています。

「陰の氣」は、静的、消極的などの属性が
あり、「陽の氣」は、動的、積極的などの
属性があります。

例えば、男性は陽で女性は陰、明るいは陽で
暗いは陰、暑いは陽で寒いは陰などです。

すべてのものは、陰と陽の氣のバランスで
成り立っており、このバランスが崩れると
社会の動きがおかしくなったり、病気に
なったりします。

陰陽は、相対的なものであり、
どちらか１つで存在することは出来ません。

光と影を見る場合、光が陽で影が陰となり
対立した存在ですが、どちらか１つでは
存在できません。

季節によっても光の量は違い、北半球に
おいて、夏至の時には昼間が一番長くなり、
冬至の時には、昼間が一番短くなります。

このように、陰陽は変化しており、１日が
昼間から夜に移るということは、陽から陰に
転じるとみます。

人の感情においても、陰が強すぎると、
消極的でヤル気が出なくなります。

また、陽の氣が強すぎると、積極的な行動は
望めますがイライラすることもあります。

ほとんどの人は、バランスの取れた状態を
好みますので、一時的に陰へ傾いたとしても
陽に近づいてきます。

すべてのものは、陰陽の氣を持っており、
きっちり半々に分かれているものは無く、
陰陽のどちらかに傾いています。

どんなに激しい性格で、すぐに部下に対して
叱責する上司であったとしても、必ず優しい
ところを持っています。

また、どんなに優しい仏のような上司であった
としても、激しく怒る一面もあります。

また、他人から同じ内容のことを言われたと
しても、陰の氣が強い人は攻撃的だと感じ、
陽の氣が強い人は保守的だと感じてしまうこと
があります。

陰の氣と陽の氣の特性を理解して、
その人にあった言い方をして陰陽のバランスを
コントロールをすることが出来れば、
意志の疎通がうまく出来るようになります。

 このように、
コミュニケーション能力を高めるため
には、相手の陰陽に合った言動が必要
です。